聖マザー・テレサ
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ローマ法王フランシスコはバチカン(ローマ法王庁)のサンピエトロ広場で、 インドのカルカッタ(現コルカタ)で貧しい人たちを助ける活動に 生涯をささげたカトリック修道女のマザー・テレサが 2016年9月4日、聖人の列に加えられた。 「カルカッタのテレサを聖人に」と宣言した。 しかし、フランシスコ法王は 「慈しみは彼女の仕事を味付けする『塩』であり、 貧しさと苦しみのあまり流す涙もない多くの人々の暗闇を照らす『光』だった」 と述べ、 弱い立場にある人たちに寄り添った偉業をたたえた。 法王が「身近すぎて『聖テレサ』と呼びにくい。 「マザー・テレサと呼び続けると思う」と語ると、 会場から大きな拍手がわいた。 カトリック教会の聖人や福者はほとんどが、 死後何十年もたった後に列せられている。 しかしマザー・テレサの場合、 19年前に死去した直後から、 聖人に列するための手続きを早めるよう求める声が強まった。 こうした声を受けて2002年10月、 当時のローマ法王ヨハネパウロ2世が 1つ目の奇跡を認定して「福者」に列した。 その後フランシスコ法王が2つ目の奇跡を認定、 マザー・テレサを聖人に列すると発表していた。 |